2018/08/29 19:34
鳳凰単欉(ほうおうたんそう、中國語:鳳凰單叢(凤凰单丛))は、青茶に分類される中国茶である。

中華人民共和国広東省潮州市の鳳凰山で栽培される茶樹を原料に茶に加工され,中国地理標示保護製品である。名前は鳳凰山由来している。
単欉とは、独立した1本の木という意。単独の1本の木から採取した葉だけで製茶し、それ以外の茶葉を一切混ぜない[2]。茶木ごとに製茶法が微妙に変えられており、その結果、同じ鳳凰単欉という名を冠した茶葉でも、茶葉を採取する木が違えば、味わいも香りも異なる茶となる。同じ鳳凰単欉の名を冠する茶葉だけでも80種類を超えるとされる[3]。

香りがクチナシに例えられる黄枝香単欉(こうしこうたんそう)、キンモクセイに例えられる桂花香単欉(けいかこうたんそう)、ブドウ・モモのような果実香が特徴の”鳳凰単叢・蜜蘭香”なども鳳凰単欉の一種である[1]。
なお、嶺頭単欉(れいとうたんそう、別名白葉単欉)は、鳳凰単欉とほぼ同じ製法の茶ではあるが、広東省饒平県で1961年から生産されるようになった新しい園芸品種である。